はじめに

辛さの始まりは身体のアンバランスから

人間は重力の下で日常様々な動作を繰り返すなか、利き手側(使いやすい方) が優位である為、前後・上下・左右の筋肉に筋力差が生じその結果、全身に 傾きや捻じれを起こし姿勢が歪んでいきます。 そして個々の生活環境で習慣化(固定化)された姿勢は月日とともに筋肉や関節 にじわじわと負担をかけてバランスを崩し、ある時期から又は突然に痛みや しびれ等の症状が現れる状態になってしまうのです。

更に、我慢しながらかばう姿勢で使い続ければ症状も根強く居座り、持続的
な筋緊張を伴う神経の興奮によって、「あっちが痛い・こっちも痛い」と
代償性の症状も出現するようにもなります。
また単に筋肉や関節への負担だけでなく、痛みや痺れは脳へのストレスと
なり、身体の内部環境を一定に保つ自律神経系にも失調を起こす様になって
いきます。

このような状況では、寝ても寝足りない状態で疲れ
も取り切れずに倦怠感や気力減退となり、日常の
行動力やせっかくの休日を楽しむ意欲に支障をきたす
のです。ちなみに「ピサの斜塔」は地盤の土質が
柔らかいので今まで約5.5度傾きがあったのですが、
工事によって 現在は約3,99度まで是正されている
そうです。建物も人も土台と軸が安定すれば負担が
軽減し、持続性も良くなっていくわけですね。

様々な状況に合わせる姿勢

座り作業

PCやスマホは今や欠かせないツールですが、作業する人の姿勢は仕事でも
プライベートでも集中してしまうと長時間不良な姿勢を取ってしまいます。
また趣味で細かい手作業を好んで行う人も同様のことが言えます。

〇顎を引いて目線が下を向き、ストレートネックの傾向になる。
〇画面を見ようとして首を突き出し、眼も疲れる。
〇片肘をついてマウスを動かす。
〇資料をキーボードと自分の間に置き、腕を伸ばして入力している。
〇趣味に没頭し、気が付いたら数時間は経っているのが当たり前。

〇顎を引いて目線が下を向き、ストレートネックの傾向になる。
〇画面を見ようとして首を突き出し、眼も疲れる。
〇片肘をついてマウスを動かす。
〇資料をキーボードと自分の間に置き、腕を伸ばして入力している。
〇趣味に没頭し、気が付いたら数時間は経っているのが当たり前。

これらに加えて、座っている姿勢では猫背で足を組み腰・骨盤も歪みが
増し、かつキャスター付きの椅子に座っている場合、上半身と下半身に
ズレや捻じれが生じやすくなります。また正座がくずれ横座りやお尻が
ベッタリとつき両脚が左右に開いてしまうと背骨や骨盤の歪みは勿論、
下肢の関節に変形も現れてしまいます。

肉体労働

技術職・専門職で肉体労働の仕事に就く人は、様々な条件の下でアンバランス
な姿勢を保ち、体勢に無理を強いられています。
反復動作と持続的な負荷により、突然の痛みや慢性的症状で仕事での集中力を
欠いてしまうことにもなります。

〇立ったままでの手作業
〇車の運転が多い
〇荷卸しの作業
〇狭い空間で腰を落として膝をつく
〇身体介助をする事が多い

このように肉体労働でも体勢がパターン化されてしまうとその形態に固定化
されやすく、身体の軸性も乱れ同じ部位を繰り返し痛めてしまう、あるいは
著しく低下している部位に症状が現れていくといった状態になります。

健康維持で運動

適度な運動のはずがやり過ぎてしまうと、続けたいけど出来なくなるという
経験がある方もいると思います。例えば、近年では特にランニングを取り入れる
方が多くなっていますが、脚力に左右差があったり、走り方に癖がある
といわゆるスポーツ障害にもつながる状況になるでしょう。
また筋力トレーニングにしても正しいフォームを学ばなければ、関節や筋繊維
を痛める原因にもなります。

〇運動後のケアが疎かになりがち
〇動いているうちに痛みも和らぐから大丈夫!
 (でも後になって痛みが増す)
〇痛みが引いてきたから、いつも通り動かしてしまおう。


運動好きな方は、はやる気持ちを抑えられず運動をしてしまうので症状の
回復には長期化する傾向にもあります。

以上のように仕事・家庭・趣味といった様々な状況の組み合わせでオーバー
ワークになっていくと、身体は「そろそろ何とかしてー!」とサインを出し
始めます。限界が来る前にメンテナンスを行い身体のバランスを整え意識性
を高めることで、症状からも離れ未然に防ぐ事が出来るのです。

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